和の泉
なぜ臍下丹田に着目するのか
理由@ 人体の均衡の中心点
下左図は、レオナルド・ダ・ビンチの「人体の均衡(バランス)」。
真っ直ぐに伸ばした両腕と真っすぐに下ろした両脚。この体勢は正方形あるいは正六面体の中におさまり、その中心は脊柱の基底部である仙骨にある。
「仙骨」の部位は臍下丹田の真後ろにあり、そのポイントが「裏丹田」である。
裏丹田は臍下丹田(表丹田)と表裏一体で、内勁(内なる力)の源泉と位置づける。
その感覚は、腰の切れを利用した瞬間的な打法、意識を表・裏丹田にかけた呼吸法が会得されるに従い、実感として身体に伝わってくる。
※仙骨は、日本の医学界においては殆んど着目されていない骨とされる。
欧米においてはカイロプラクテックの分野で、脊椎・骨盤の変位、歪みに対するアジャストメント(矯正)の中で「仙骨」
の名称を確認することができる。
古流唐手龍精空手では「仙骨バランス調整」を、千歳先生が提唱した「生理解剖医学に立脚する空手道」を反映する学習の分野と位置付けている。
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