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和の泉

なぜ臍下丹田に着目するのか

理由@ 人体の均衡の中心点

下左図は、レオナルド・ダ・ビンチの「人体の均衡(バランス)」。
 真っ直ぐに伸ばした両腕と真っすぐに下ろした両脚。この体勢は正方形あるいは正六面体の中におさまり、その中心は脊柱の基底部である仙骨にある。
 「仙骨」の部位は臍下丹田の真後ろにあり、そのポイントが「裏丹田」である。
裏丹田は臍下丹田(表丹田)と表裏一体で、内勁(内なる力)の源泉と位置づける。
その感覚は、腰の切れを利用した瞬間的な打法、意識を表・裏丹田にかけた呼吸法が会得されるに従い、実感として身体に伝わってくる。

※仙骨は、日本の医学界においては殆んど着目されていない骨とされる。
 欧米においてはカイロプラクテックの分野で、脊椎・骨盤の変位、歪みに対するアジャストメント(矯正)の中で「仙骨」
の名称を確認することができる。
 古流唐手龍精空手では「仙骨バランス調整」を、千歳先生が提唱した「生理解剖医学に立脚する空手道」を反映する学習の分野と位置付けている。



理由A 全てのエネルギーが丹田を中心に広がる

脊柱基底の中心点へ一気にミクロ化して入り込み、そのポイントで起こる生命の誕生の瞬間に着目する。

それは22プラス1個の染色体を持った卵子そして精子の融合、いわゆる生物の誕生の原初なのである。 卵子と精子は互いに浸透しあい、人の接合子44プラス2個の染色体を有する第一番目の細胞を作る。そして有糸分裂を起こし下中央図の細胞になる。

この図からは、下右図に示した太極(宇宙)の陰陽図がイメージとして重なる不思議な感覚が生まれる。

接合子は4つの細胞に分裂し、さらに次の分裂で8つの細胞になる。それは「生命の卵」とも言われ、
その生命の卵は身体の中心に配置される。さらに8つの細胞分裂へと進んで胎児が誕生し全てのエネルギーが丹田を中心に、内から外へ放射状に広がっていくのだ。

生命の卵とは生物界における女性原理(雌・雌花)と男性原理(雄・雄花)が、相互に愛しそして慈しんで一体と成ろうとする超意識の根源と考察する。

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