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レポート・Report


武術

本来の武術は、大別して「術技」と「養生法」の二法から成り立っている。
術技は、「剛法」と「柔法」の二つに分類され、形・変手法・武器術が体系化されている。
 養生法(ようじょうほう)は、病後にからだを癒す「養生・」の意味だけではなく、病気になる前に体内に気をめぐらせて 病気をつくらない健康な状態、いわゆる身体を自然の理にかなった状態にする方法と定義する。

 養生法は、静功法と動功法の二法に分かれていたが、時代の推移とともに「気・血・水」
「経絡」を真髄とする東洋医学、陰陽学等の発想が加わり、 今日では「気功法」あるいは「導引法(術)」と呼ばれるようになった。

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補助手段

導引法は、合気柔術・菅原月洲先生からの「八段錦」の練習の進めに始まる。
その後、「少林一指禅」、「羅漢八動功」そして「易筋経」にめぐり合い、それらを練習する過程の中で、 千歳強直翁が提唱した「生理医学解剖に立脚する空手道」の教えに合致すると判断し、
稽古の補助手段しとして組み入れたのである。




練習

導引法は呼吸に意(意識)を乗せ、「気」を身体内の隅々まで巡りわたらせることを基本とする。そして、意(意識)をさらに体外へ放ち、 自然との一体を感じ取ることを目指す。
これは空手の「静けさの先にある自然との一体(融合)」の教えと同じである。
 
 また、導引法は、術技の鋭敏かつ瞬時の身体の動きに「気」と「意」が遅れることなく対応するための不可欠な功法であり、 さらに山河・海の自然の気を素直に感じ、その流れに添って生命そして健康の源(ミナモト/和の泉)和の泉を考察し、人生の哲学を探求実践していくのである。

練習内容は、「八段錦・少林一指禅・八動功・易筋経」、六尺棒を使っての柔軟・ストレッチ運動、自己按摩での身体のほぐし、 棍法の技法を 取り入れての“意の集中と通し”そして太極拳風に
創作した空手形(基本形/太極バッサイ・ローハイ)で構成されている。

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身体バランス調整

身体の中心を形成する仙骨・骨盤・頚椎・脊椎の歪みをとり、正常な自律神経の働きを保つ調整法のことである。

スピードあるシャープな空手技法を習得するには”腰の切れ”が大きなポイントになる。その習得の段階で 「仙骨のバイブレーション」という聞きなれない言葉がきっかけでこの調整法を勉強することになり、 導引法の習得の時と似た経緯をもつ。

調整法は“手足の長短診断法”を取り入れた「トムソンカイロプラクティック」のテクニック、 空手の呼吸法と導引の内功法で練成する「気の運行」を使う施術である。

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