熊本県文化懇話会演劇部門世話人 築地 豊治
皆さん「きょうしさん、きょうしさん」と呼んでいた。本来「やすし」と読ませるのだが(本名は澄夫)、能の師であり、
能楽・日舞・洋舞・新劇などに携わる人が集まってできた「風姿会」の仲間でもあった島さんの名が「靖(やすし)」だったからかもしれない。 |
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「市民舞台」の渡辺さんは栖本又七郎、私も前年末で退団していたが、「石」から五男阿部七之丞役で出演。 この「阿部一族」の稽古場が渡辺さんと私の出会いの場となった。 |
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渡辺さんの芝居はひょうひょうとした軽みがあり、腹に響く良い声をしていた。ぐいぐい引っ張るタイプではなかったが、
話しやすい人柄で、まとめ役としてさまざまなジャンルの人たちをつなぎ、文化協会や文化懇話会のメンバーからよくアドバイスを求められていた。
「市民舞台」の若い人たちにも慕われ、毎年彼の家である新年会には大勢集まっていた。 平成21年11月7日(土)熊本日日新聞 文化コラムより |
演武会そして演武を仕かける時はいつも脳裏に浮かぶのが渡辺先生の姿です。 千歳翁の長寿を祝い、初めて手がけた素人の舞台演武会に大きなそして惜しみない拍手を送ってくれた人。 たった一回の出会い |
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