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柔の空手Ⅱ


「しめ腰と引き腰=量子のもつれ」について、逆突きを例にあげて説明します。



古典ビットスタイル

【 現代の空手 】
腰の回転と共に加速度の突き(○)が放たれる。
小さな時間差で引き手(●)が始まり、突きが目標点を捉えた時、前後の方向(←○・●→)に向かった運動が逆方向の状態で止まる。
と同時に、身体の緊張状態を意識的に緩め前屈立ちの姿勢に戻る。

 

量子ビットスタイル

【 古伝手 】
しめ腰(●)が解かれ等速度の突きが放たれる。その瞬間に引き腰(○)が始まり、突きが目標点を捉えた時には(●○)が重なる。
その瞬間、上下腰(重力 ⇔ 反重力)の作用で腰がゆるみ半月立ちの姿勢に戻る。

 

沈みとはかま腰
上体と下体を結ぶ腰・股関節を緩め(脱力)、その状態から意識的に行う「沈みとはかま腰」が発生させる「重力 ⇔ 反重力」の作用について、 既成概念に囚われない観点からの仮説を挙げて考察を試みます。
仮 説
1. 光よりも速く移動するタキオン粒子(Tachyonic particle)存在。(※タキオンは質量が虚数で仮説上の素粒子)

2. 人の意識はタキオン粒子と同じかあるいは速い速度で移動する。
※ 私は、自然は意識を持つと感じている。故に人の意識は空間や時間そして重力の法則や量子力学などと共に、自然を構成する基本的な要素と考える。

3. 意識を仙骨・裏丹田に引き上げることによって小さな反重力が発生する。


反重力の可能性を探る

★ アインシュタインの質量とエネルギーの等価性の方程式




この方程式に1.のタキオンを組み入れた方程式を作る。

 

反重力の条件;
E=実数、分子=虚数 (m=-) 、分母=虚数

ルートのタキオン(t)を光速の2倍とする  
∴ t = 2c×2c → 1-4/1=-3(虚数)となる

<結果> E=虚数/虚数となり、タキオンが現実に存在するならば時空の膨張・拡張である反重力が可能となり、
2.・3.の意識が反重力を持つ可能性につながる。





作用している?
私が沈みとはかま腰の作用を知ったのは、トムソンカイロプラクテック仙骨調整の学習そして施術の場に入った頃からです。しかし当時(1990頃)は、 その作用と空手技法とのつながりの有無など知る由もなく、尚且つ、50歳を過ぎてからの怪我&入院・リハビリを受けるまで真剣に考えたことはありませんでした。

リハビリを受けながらテーマにしたのは“膝に負担をかけず…どのように歩くか?”でした。試行錯誤の経過の中で、 これまでの練習で身体に染みついていた「腰を落としてゆっくり柔らかな這い歩法」あるいは「踏み足を使った崩れ三歩法」の感覚が役立ち、 結果として「仙骨部(裏丹田)への意識掛け」の答えにたどりついたのです。

そして現在。両膝はレベル4(最悪)で正座もできず、医師からはほとんど見捨てられたような状態にいます。 しかしながら、私は飛んだり・跳ねたりの動きは出来ませんが、滑らかな運足ができ稽古を続けられています。 ということは、確信とまでは言いきれませんが、沈みとはかま腰の作用が機能しているのではないかと思うのです。


柔法をつかむ
千歳翁が継承した古流唐手の動きは、大空を行く雲や山々を吹き渡る風そして渓谷の水の流れのように淀みがありません。 私は内弟子の頃、それを「異次元の空手」あるいは「舞の手」と表現し、いつの日か必ずその域に到達したいと願い稽古を続けてきました。
そして最近になって
「古流の根源(ルーツ)は、柔体技法の極致にある真剣刀法そして柔体と柔体のぶつかり合う格技相撲にあり」とする持論の展開
唐手十二支の構成
ガンフーの概説 以上の事項を説明できる段階にまで漕ぎ付けてきています。とは言え「力必達」への道のりは遠く、稽古は続きます。

今の私は基礎運動に相撲運動(鉄砲、ぶつかりなど)を取り入れての自主練習を行っています。
その理由は、相撲の基本技の本質を反映したのがサンチン、サンチンは剛体と柔体の双方を養成するための優れた鍛錬形と考えるからです。

又私にとっての相撲運動は、柔法をつかむための一つのやり方です。私は、あなたが柔法をつかむためには、無理なく長く続けられる自分に合った方法を見つけ、 次に場所や道具などを選び実践していく事が良いと思います。
尚、相撲運動ですが、腰を割らず、筋肉を緊張させて身体を固めた状態から、闇雲に柱へ突進あるいは打ち・当て・擦りをすると間違いなく身体を痛めますので要注意です。 (令和3年7月)<上に戻る>



  

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