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将冠と巨石の山そして少工校10期九州地区同期会

10月16日佐賀市で開催された少年工科学校10期生九州地区同期会を前に以前から気になっていた二つの山を登山した。 一つは沖縄松林流型の王冠(ワンカン)と似た名前で、 戦国武将遠藤但馬守(元亀3年/1572)そして白縫姫と蛇島伝説を持つ佐世保市の将冠岳(しょうかんだけ445m)。
もう一つは佐賀市川上峡に聳え、肥前国一の宮として栄えた与止日女神社(よどひめ・欽明天皇25年/564年、11月1日の創建)の御神体と考えられている巨石が点在する 金敷城山(かなしきじょうやま425.5m)だ。

王冠は、私がケンタッキーにいた時、松林流宗家 長嶺将真がオハイオ州シンシナティ市で空手本出版を記念して開催された演武会の時に見た型。 私はそれ以来、千唐流系には冠(かん)の名がつく形がないこともあり冠(かんむり)の言葉の響きに高貴さと親しみを持った。別に習いたい云々ではないのだが、 将冠と聞いた時反射的に王冠が浮かび、では登ってみようということになった次第である。(一人笑い)


次は巨石の山。私の場合、存在自体が科学的に明確な証明をすることができないピラミッドの姿に、未知への好奇心やロマンとして巨石群に重ねている。というのも、私は約8年間石積み(自然石〜間知ブロック)の仕事の手伝いをした経験から、何十トンもある巨石を直方体に加工し、何故、 何の目的で積み上げていったのか? 全く理解不能の考えを持つ一人だからである。 現在、ピラミッドは古代エジプト王の墓??なんていう学説を、 200〜500kg以上もある自然石を人力で積み上げたこともない学者達が既成事実化している。

しかし…しかし、バッテンである。歴史的名城の石垣を築いたどんなに優れた石工さん(現代も含め)であっても、ピラミッドのような四角錘の形状の石積みの仕事を請け負う人は 絶対にいないと確信するのである。
大体、高く上るつれ足場が狭くなっていく仕事の現場(材料置場共々)をどのように作りそして石の水平を保っていくのか?
相手は100`単位でなく、桁の違う何トンも何10トンもの石ですよ! 100dクレーン車は1台も無いのですよ!!

ここで一人頭に血を上らせても仕方がないのですが、とにかく私は、神それとも高度に発達した文明を持った超古代の人々が創ったと信じる巨石あるいは石の構築物に、何とも言えない安らぎと自然崇拝と同じ念を持つのです。

今回は同期会の折に由緒ある歴史背景を持つ二つの山、そして紅葉を待つ周辺の山々を縦走できてとてもよかったです。
下の写真の石は、山の稽古場に鎮座している“ガマ石(左)”と金敷城山の蛙石(右)。


九州地区同期の桜の面々楽しいひと時有難うございました。これからも国の護りの一翼を担っていきましょう。
  (平成24年10月16日/Oct. 16th, 2012 佐賀市川上峡 龍登園にて) 


巨石群と10期会(動画)




   

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