1983年4月 |
唐手の詩 |
恩師新垣翁(アラガキガンタンメイ)より唐手の継承を受け賜ってから60有余年の歳月が流れいつのまにか私も85歳の歳になった。 しかしまだまだ若い者には負けない体力と気力か体のすみずみまで満ちている。 松の根の深さ掘てる思知ゆる 技の深さ学んで知ゆさ この詩は、「松の根の深さは掘ってみてそれがいかに深いものかがわかるように、技の深きも学んでみてはじめてその深遠さがわかる」
ということを詠んでいる。 |
5月 |
二十四歩の話 |
「二十四歩」と書いて「ニーセイシ」と読むこの形は、空手の形の中では過酷な鍛練形として
知られる三戦(サンチン)の前段階において必ず習得しなければならない基本鍛練形の一つである。
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(二十四歩と健康) 背筋を伸ばして肩を下げ、足をしっかりと大地に踏ん張って締めあげ、
七分の力の腹式呼吸法で鍛錬する二十四歩は呼吸法が大切である。 |
6月 |
少年時代の想い出 |
松村宗棍翁に戦いを挑む |
私は、琉球王朝と明治政府それぞれの支配階級の同盟ができあがり、新しい沖縄の歴史の局面に入った明治31(1898)年10月、那覇久茂地に生まれた。 |