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四方山部屋




2008 Australia Summer Camp

2008年11月 Australia Chitokaiの夏キャンプに参加した時の写真です。
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KARATEは世界の共通語

カナダからの帰国時('03.10,24)トロント空港USカスタムで手荷物検査をされた時の話です。

検査官は私にトランクケースを開けるよ うに指示をしました。私は指示に従いトランクを開け一歩下がりました。
911のテロ以降、空港内の検査は大変厳しくなったと話には聞いていましたが、事実その通りと実感しました。 検査官は隅の隅まで見落としがないように一つ一つの荷物を丹念に調べています。

ところが空手衣と黒帯があるのを確かめるとガラッ!と態度が一変したのです。「何段ですか? トロントで空手の指導を?  空手の友人をたくさん持っていますか?
などなど、とても親しく話しかけてくるのです。

私は彼の質問に答えながらその場の雰囲気が和んでいくのを 感じとりました。検査が終わると彼はパッケージまで手伝ってくれ、荷物を運ぶラインまで付き添いそして別れの言葉を言ってくれました。
  
 これはまた別の話ですが、911テロ直後にUS千唐流 50周年記念式典出席のために 渡米した時も同じようなことがあったのです。
その時は、出発の時から異常事態で・・・それは成田空港に人がいない 、飛行機内はほとんどが空席状態。これは、こんな時(テロ再発の可能性)に旅をする我々は正に異常だったということを意味しているのです。

カナダそしてアメリカの各飛行場は厳戒態勢で、自動小銃を持って警備する兵士の姿がとても目に付きました。 無事ケンタッキーへ入れるかな・・・と不安でしたが、その時も「空手」 の言葉をだしたことで何の問題もなく入国できました。

(※今思うに、これはめったに体験できない貴重な体験です。)

「空手・カラテ」は今や世界の共通語です。私は一空手家として、今後もその誇りと自覚を忘れず稽古に励むことをあらためて決意したのです。
世界の空手のジャット話でした。




詩吟と筑前琵琶

最近、小さな楽しみの一つに、稽古の後山道を下りながら、昔翁先生から教えてもらった空手吟を“我流でうなる”ことがあります。 上手い下手には関係なく、とにかく声を出す。スヤスヤと眠っている動物たちには申し訳ないとは思うんですが、ほんの一時の辛抱と我慢を してもらっています。

私が初めて詩吟と接したのは15歳の時で、それは筑前琵琶の名手で吟詠家で知られていた笹川鎮江女史 (翁先生の友人笹川良一氏の奥様)の吟詠 でした。それまでの私は、父が詩吟とはジャンルの違うクラシック畑出身だったせいもあり正直無知でした。
身体の中まで響きわたる独特の琵琶の 音色と朗々と詠じられる歌にとても新鮮な感動を味わったことを覚えています。

なおこの感動が、後年翁先生の晩年を一緒に過ごした 十数年に引き継がれるとは夢にも思いませんでした。
千歳翁の時代はとにかく各武道家とのお付き合いもちろんのこと、吟、舞踊などの 各種芸能の人たちとの交流も盛んで、「親父っていったい何者」と感心したりびっくりしたりの連続でした。




朽木倒し

アテネオリンピックの柔道に熱くなりました。 まず多彩な技です。最近の技の変遷を見ると、Jyujitsu、サンボなどレスリング系統の技が入り、以前のような柔道とはだいぶ様変わりして きました。それは、解説者が試合の決まり手に「今の技は、なんと言ったらよいか………?」と言葉に詰まる場面が何回もあったりした ことからも明らかです。私も「朽木(クチキ)倒し」という技を初めて耳にした時、柔道経験者でありながら、 その技のイメージが出ませんでした。確かに柔術の技にあるのですが知りませんでした。

技の解説はこうです。『「朽木倒」とは、 瞬間的に片手で受の片脚を内側、又は外側からとって引き上げると同時に、受の体を後方へ押し倒す技、及びこれに類する技です。』。 簡単に言えば足取りです。しかし小が大を倒すときはとても有効な技といえます。

次に組み手争いです。衣のどこを掴むかで互いに 攻防をするわけですが、そのスピードと激しさに、 空手とは違った迫力を感じました。柔道は投げ、足技から極め(締め、関節技、寝技など)、 空手は突き・打ち、蹴りから投げそして極め (打撃、逆技など)という基本的な攻撃の線があります。

では、空手の突き・打ちと柔道の組み手 争いがぶつかったと仮定したらどうなる でしょうか? 柔道は打ってこないから大丈夫とあなどるることは大きな間違いです。 柔道にも打ち技(当身)があります。 組手の技が凝縮された変手法の各技を普段から勉強そして研究をしておきましょう。
(04/8月アテネオリンピック開催中)




怪我と受身

私は中学生時代柔道部に所属し先輩から背負い投げの特訓をうけるうちに受身が上手になりました。 事実、合気柔術の菅原月洲先生がかける低い高さからの投げ技に対応ができ、「君の受身はなかなかいいよ」とほめられたぐらいです。

そのせいか、過去においてこれまで何回となく、前・横・後への転がる受身によって予告なしに訪れる不慮の事故が引き起こす災難や怪我から 身を護ることができました。けれどもよく考えると、そこには幸いにも転がる空間があったのです。要するに、自分の身体が覚えこんでいる 受身マニュアルどおりだったのでしょう。

 だが春先、自分の身にふりかかった事故はこれまでとはまったく違う状況で起こりました。垂直に両足から落下したところが鉄板の上、 その周りは鉄できた工作物が置かれ、転がるスペースがまったくなかったのです。自分にとってはマニュアルにない出来事が突然起こったのです。

"アッ!"と思ったその瞬間、両拳を胸前で構え身体を固めたことを覚えています。そして次に、足裏から脳天に衝撃が抜け、 さらに大きな衝撃が右肩を襲い激痛が上半身を駈け巡りました。
それは、第一腰椎圧迫骨折、右肩脱臼骨折の激しい痛みだったのです。
けれども、幸い、頭部、肘、腰そして内臓関係は大丈夫でした。


【固める】 ではここで、転がるあるいは倒れる受身と違う護身としての要素をも含む受身のキーワードに着目してみます。

それは「固める」です。龍精空手道を含め那覇手系の流れを受ける空手は、必ず「身体を固める」ことを基本技の要素の一つとして重視しています。
龍精空手道はこの「固める」ことを一歩進めて「しめ・しぼり」で表現し、すべての技にこの「しめ・しぼり」の関連性をしつこく解説しています。

今回の事故でとった動作は、「しめ・しぼり」から起こる身体の固め、「練り」が生み出す内の柔さ、そして本能的にとった護身としての 防御体勢でした。
これは間違いなく身体内の受身です。痛い思いをしましたが、受身は転がることだけではない、 「しめ・しぼり」そして「練り」も立派な受身の要素だということを実証する四方山ジャット話でした。(04/7月リハビリ中)




珍格闘論
 

カール農場(カナダ・オンタリオ)では、牛達の食事l時間には必ず "呼び寄せ" を行ないます。" カーウ、カーウ "と、とても澄んだ美しい声が、ひろーい牧場 の広−い台地の隅々まで響き渡ります。するとその声を聞いた牛達が、磁石に吸い寄せられるように牛舎へ 向かって歩んでくるのです。このとき私達は、「儀式形四方拝」で出す言霊の投げかけをイメージすることができました。

この話は夕食後の団欒の場にまで続きさらに「形意形ソウチン」 にまで及び、"カーウ"を“ウーシ"に変えたらどうか等など、笑いが笑いを呼びながら、 牛と戦ったとされる松村翁や大山先生の逸話まで飛び出しました。「 では、もし私達が牛と戦うならばどうするか?」ということになり、珍格闘論が浮上したのです。 「ナイフとフォークを持って角構えで構えれば、牛は食べられたら一大事、と一目散に逃げ出すさ。これ名(迷?)案!」これには一同大爆笑しました。

しかし、ある人は笑い過ぎ、次にでた「pig(豚さん)・・・・・」の言葉に一撃され3分間悶絶してしまったのです。いったい何を想像したのでしょうか? 形意の形が持つイメージの大きさと恐ろしさの一端がでたジャット話でした。(なお、ある人とは私です。)

 

   

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