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形・四方拝(Shihohai)について

質問】:千唐流系では「四方拝」を初級者の形(型)として練習していますが、 龍精空手道では何故大会や演武会の時だけに行う儀式形としたのですか?
【四方拝の解説】
一月一日に行われる「四方拝の祭祀」は、平安時代初期(西暦800年前後)の宮中行事が始まりされています。
天皇が元日の寅の刻(午前四時頃)に束帯(※)を着して清涼殿の東庭へ出御し、天地四方、父母の山陵を拝して天災を祓い、五穀豊穣、宝祚長久、天下泰平を祈願した儀式です。
明治時代に、元日の早朝、皇居内の神嘉殿の南庭で、皇大神宮、豊受大神宮四方の諸神を拝することに改められました。
●※ 束帯(そくたい):天皇が即位以外の晴れの儀式に、臣下は参朝の時をはじめ、大小の公事に必ず着用した正服。


【答え】
「四方拝」は唐手五代新垣先生から唐手六代千歳先生に伝授されています。 「四方拝」の形は、数多い空手の流派の中にその名を聞くことはありません。これはとても不思議なことですが、何故私だけに“これが本当の四方拝”とわざわざ念を押して、 現在の千唐流形の中には入っていない後半の五つの動作を直々に伝授したのでしょうか?
私はその真意を“儀式形として受け継げ”と理解したのです。

【儀式四方拝】
儀式四方拝は、四方割り−四方拝−櫂の手で構成されます。 四股で大地の邪悪な霊を踏み鎮めそして春先の大地を目ざめさせて豊作を祈願し、四方の山や海に拝します。
現在は靖国神社の奉納演武で披露させていただいております。

儀式四方拝」は神道色を持った形です。そして、私達の生を育む自然とそこからもたらされる五穀豊穣や海の恵み、
さらには私達の修業を見守る唐手先達者への感謝の形でもあるのです。

写真入英文サイト(Kata-Shihohai web site)




   

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