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龍が住む里・龍門




六郷満山  

  11月16日別府の益留寛治先生(北海道時代の空手部長)を訪ねそこから国東半島に足を延ばしました。

国東半島は、奈良時代から平安時代にかけて、仏教(天台宗)に宇佐八幡の八幡信仰(神道)を取り入れた「六郷満山」と呼ばれる仏教文化が形成されたところで、 空手と仏教のつながりを勉強する私には昔からとても興味のある場所です。 また、現地を訪れると分かるのですが、内陸部にあるそれぞれのお寺には山岳地域の険しい山道があり、 山歩きが好きな私にとってはとても魅力のあるところでもあるのです。

●「六郷満山」の「六郷」とは、来縄(くなわ、現・豊後高田市)・田染(たしぶ、豊後高田市)・伊美(いみ、国東市国見町)・国東(国東市国東町) ・安岐(あき、国東市安岐町)・武蔵(むさし、国東市武蔵町)の6つの地域を指しています。

     

無明橋  

   今回の目的は、緩みがちな精神状態に喝を入れ、龍精空手の道を歩むための知恵と度胸を授かることでした。 訪れた所は真木大堂、熊野磨崖仏、両子寺、「峰入り」と呼ばれる難行が行われる文殊仙寺、岩戸寺、 無動寺そして天念寺とその山にある修行道で、特にその中の天空に架かる橋として有名な「無明橋」を渡ることが大きな目標だったのです。

無明とは「煩悩におおわれて、道理をはっきり理解出来ない精神状態」の意味ですが、足が竦んでしまうほどの絶壁に架かる橋を渡ったことで、 何故「無明橋」と名付けられたかが解った気がしました。 すなわちこうです;
「そんな弱ッチイ根性でどうする!肝っ玉を据えて行かんかい!!」
とは言え、「それにしてもよくもこんな場所に石橋を作ったもんだ!」と、感心しながらも奥深い山中に分け入り、修行に命をかける修験道の凄さと知恵の一端を垣間見ることができました。(2010/11/23)


国東半島巡り(wmv)




   

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