2016 熊本大地震 |
4月14日午後9時26分突然“グワーん”と身体が大きく縦と横に振られ椅子から飛ばされそうになった。 直後“ガシャガシャーン…”の音と共にいろいろな物が落下していきた。何れはくるだろうとの不安と心配が、“とうとう来たな……”の現実になった。
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昭和43年当時、私は北海道北千歳駐屯地の第一特科団の野戦砲レーダー小隊に所属していた。 |
又これは、地震が収まった後の話。その時たまたま格納庫横の電柱に登って電線の保守点検をしていた 営繕班の係員がいたのだ。 |
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私達はお互いの無事を確認し合いながら、それぞれがこれまで経験した地震や津波の話を交わし、 自然の脅威を享受しあった。 |
さて翌日の15日、朝から落下した品物の後片付けに追われたが、 この時は電気・水道・ガスのライフラインが止まることはなく食器などの損傷もほとんどなかった。 |
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どの家庭もこのようなありさま |
というニュース速報が繰り返し流されていた。 |
その直撃弾の話。 |
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203mm榴弾砲の射撃 |
着 弾 |
“ボン”・・・・・・・・“ドーン”が次第に“ボン、 ボン、ボン”・・・・・・・・“ド・ド・ドーン”の音に変わり、衝撃音も身近に感じられるようになる。
しかしながら、いくら山の裏側とはいえ砲弾が落ちる延長線上にいるわけなので、もし着弾距離が延びれば頭の上に落ちてくるのである。 しかし徐々にそんな不安も消え標定任務に集中する。 |
今回は震源が浅い直下型地震の凄まじさを経験し、気象庁が言う、震度「6強」・「7」のランク云々 に関係なく、あらためて自然が持つ力(エネルギー)の偉大さを思い知らされた。 |
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熊本城石垣崩落 |
阿蘇神社拝殿倒壊 |
縄文の時代から、私達の祖先は、常に自然災害と背中合わせのある意味宿命とも言える 環境の下で生きてきた。 |
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楼門 |
阿蘇神社倒壊 |
拝殿 |
「それは亡くなられた方々に対する冒涜であり不謹慎な言動だ!」と怒られると思うが、
東北大震災の時にも“天罰”と表現した知事がいたように、道義的とは違う自然観あるいは別の視点を持てば、そのような見方を否定することはできない。
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